土の3相って何?土の基本について考えよう

土・肥料・鉢

多肉植物にとって、土は何に例えられるでしょうか?

土を家と例えるなら、家の中が、湿気や高くジメジメしてカビっぽかったり、古い空気が充満していたり、栄養のある食事がなかったら、その家の生活はうまくいきませんね

もともと厳しい環境に自生してることが多い多肉植物は、他の植物よりも神経質になる必要はないかもしれませんが

せっかくなら元気に育ってほしいですし、たくさん増やしていきたいですよね

まいぷら
まいぷら

そこで、今回は、土の基本について考えてみましょう

そして、あなたとあなたの多肉植物に ぴったりの土を見つけてみてくださいね

土の3相とは

タイトルにもある『土の3相』をまず解説していきます

土を顕微鏡のようなもので拡大して見てみると、『粒』と『粒』の間(すきま)があることに気が付きます

そして、このすきまに 『空気』と『水』が循環します

  • 粒の部分を『固相こそう
  • 空気の部分を『気相きそう
  • 水の部分を『液相えきそう

と呼びます

水やりをすると固相は変化しませんが、『液相』が増え『気相』が減ります

そして、土が乾燥してくると逆に、『気相』が増え『液相』が減ります

つまり、水やりを行うことで、古い空気を押し出し、新しい空気と水を循環させることができます

『通気性』『排水性』が良い土は、この循環が優れた土とも言えます

良い土?悪い土?

土の話では、今のように『通気性』とか『排水性』といった言葉がでてきます

せっかくですから、ここで私達と、ひとつひとつ学んでいきましょう

通気性がよい土

よい土を考える際に、重要なことが『通気性』です

根は、人と同じように酸素を吸って、二酸化炭素を出しています

土の粒が細かく隙間がない状態になると、新鮮な空気が土に入りづらく酸欠で窒息し枯れてしまいます

だから、より多くの新鮮な空気を取り入れることができる土が、『通気性』がよい土となります。

排水性がよい土

次に考えることは『排水性』です

せっかく水やりするのに、なんですぐに乾くような『排水性』が必要なのと思う方も多いと思います

先ほど、『通気性』の話の際に、根は呼吸していることを伝えましたが、その呼吸に必要な新鮮な空気を取り込む方法が、水やりなのです

水やりの方法は、『鉢底から水が出るくらいたっぷり与え、土がしっかり乾くまで乾かす』が基本です

この際に、古い空気が、鉢底から出ていき、新鮮な空気が土に取り込まれていきます

だから、『排水性』も重要なポイントとなるのです

保水性がよい土

次は『保水性』・・って今、『排水性』が大事って言って、なんで『保水性』?

確かに、『排水性』と『保水性』は、正反対の性質のような気がしますね

極端な話をすれば、『排水性』が100%の土があれば、水やりの際に、新鮮な空気を多く取り込むことができます

しかし、水は水やりと共に、完全に排水され根が吸う前になくなってしまいます

それでは、意味がないですよね、だから『保水性』も必要なのです

ポイントは、バランスですね

保肥性がよい土

さて、最後は『保肥性』! 文字の通り、肥料成分を保てる性質のことです

多肉植物の管理には、肥料はそこまで神経質になる必要はありませんが、好む品種もありますから押さえておきましょう

先ほどから、水やりで、新鮮な空気を取り込む話をしていますが、その際に排水されるものの中に、古い空気とともに肥料成分も流れているのです

それを、流れにくくする力が強いことを『保肥性』がよいと言えます

あなたとあなたの多肉植物に ぴったりの土

今まで紹介してきた性質を兼ね備えた最強の土!

『通気性がよく、排水性に優れ、保水性も兼ね備えた保肥性の高い土』

あればいいですね?!最強の土として君臨できそうですね

一番早い方法は、市販の培養土を購入すること

最近では、ホームセンターに多種多様な培養土が販売されています

各製造メーカーが威信をかけてブレンドしていますから心配はいりません

もちろん、多肉植物用の土も市販されています

購入の際は、袋に記載されている内容をよく読んで、先ほど学んだ性質を参考にして選んでみてくださいね

まいぷら
まいぷら

市販の土の選び方については、こちらでも紹介していきます

もう迷わない!多肉植物に最適な培養土の選び方

市販の培養土にアレンジをする

市販されている培養土は、花や野菜のものが多く管理方法次第では、多肉植物の管理には、向かないかもしれません

もちろん、花や野菜にとっては、良いブレンドなのですが、少し『保水性・肥料成分』が高く『排水性』が低いものが多いからです

そこで、この培養土に、『排水性』を高めるために日向土(ボラ土)をブレンドしたり、パーライトをブレンドしたりして不足する性質を補ってやることができます

オリジナルのブレンド土をつくる

すこし、ハードルは高くなりますが、完全オリジナルのブレンド土をつくる方法です

管理する苗が増え、ワンシーズンで植え替える鉢が増えてくると、苗や鉢ごとに異なる土で管理しているより同じ土で管理した方が楽です

また、大量の市販された培養土を購入するよりも案外安価になることもあります

なにより、自分が育てている環境に適した土が、自分の考えで作れることは楽しいですよ

土の基本と言っておきながら、少し長くなりました

多肉植物の多くは、厳しい環境で自生していますので、あまり神経質に土について考える必要はありませんが

あなたの育てる環境に適した土をぜひ意識して 多肉植物ライフをお楽しみください

まいぷら
まいぷら

それでは、『 あなたと わたしに 多肉植物のある生活をplusぷらす♪ 』ありがとうございました